もう一つの薬剤師国家試験合格(ストレート合格)
薬剤師国家試験の合格率は、約85%(新卒)で推移しています。文部科学省が公表する「薬学部における修学状況等・調査結果」を参考にデータを整理しましょう。
修学状況は、各大学がホームページで公表する「薬学部6年制学科における修学状況(フォローアップ)で確認できます。
薬剤師国家試験のストレート合格
○国立大学薬学部 平均・約84.3%
○公立大学薬学部 平均・約77.5%
○私立大学薬学部 平均・約58.8%
○薬学部全体 平均・約60.3%
データを見ると国公立大学のストレート卒業率が高いことがわかります。
ストレート卒業率・ストレート国試合格率
ストレート卒業率とストレート国試合格率ともに高い値であれば、成績優秀校と見ることができます。
注目したのはストレート国試合格率ではないでしょうか。できれば65%以上の実績があればと思います。下の表は、2022年3月卒業生のストレート国試合格率ベスト30です。第107回薬剤師国家試験の合格実績を合わせて紹介。さらにそれぞれの薬学部の第108回薬剤師国家試験の成績を紹介しています。
伝統校といわれる薬学部、入学が難しい薬学部が上位にあり、また学生数が多い薬学部の頑張りが注目されます。
基礎科目である化学・生物・物理の各科目は、共用試験の成果を左右しますが、薬剤師国家試験本番には出題されません。薬剤師となって病院や薬局などの現場でもほとんど使うことがありません。それでも各知識のベースとなる科目であり、専門科目を支える重要な存在です。
一般的に、3年次までに留年すると卒業がート国試合格のためには、理科3科目の力をつけることが不可欠です。薬学部入学前に知識に磨きをかけておきましょう。
第107回
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000916434.pdf
第108回
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001074357.pdf