慶應義塾大学 薬学部

6年制薬学科の特色

薬学科では、1年次からの実験・実習の導入、4年次9月からの卒業研究講座配属などにより、基礎的な科学力や研究能力をより早期から涵養することを目指しています。一方で、医療系教育の充実を目指し、大学における実務実習事前学習の充実と病院・薬局との確実な連携のために、医療薬学・社会連携センターを設置しています。6年次では、高度な薬学研究を学び研究能力を高めるための科目や、薬物療法における高い実践的な臨床能力を身につけるためのアドバンスト実習科目、国際的な視野とグローバルなコミュニケーション能力を身につけるための海外アドバンスト実習科目など、学生の適性、興味、進路にそった幅広い科目選択を可能としています。これらにより、科学の基盤をもった、人に優しい薬剤師の育成をより一層推進していきたいと考えています。

病院や薬局の実務実習について

特色や取り組み

病院では病棟・チーム医療に関する実習、薬局では在宅療養支援やOTC薬に関する実習など、出来るだけ患者の方々と接する機会を設定して頂くようお願いし、多くの学生が貴重な臨床体験を積んでいます。

実務実習を行う・主な病院・診療所名

慶應義塾大学病院、東京女子医科大学病院、国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院ほか 約50カ所

実務実習を行う・主な保険薬局

調整機構により実習先を確保しているため、年度により施設数に変動がある。約140~155カ所

アドバンスト教育

希望者に対し、国内または海外の教育研修病院にて、より高度で実践的な内容の体験型病院実習を行っています。

多職種連携教育の具体的な内容

医学部、看護医療学部、薬学部(薬学科)の学生が互いに交流し、将来チーム医療に貢献できる視野の広い医療人となることを目指して、医療系三学部合同教育を実施しています。「グループアプローチによる患者中心の医療実践」という教育テーマを掲げ、初期、中期、後期の3つのプログラムの他、慶應義塾大学病院での合同臨床実習、地域やラオスなどでの特別合同実習も行っています。学年ごとに共通テーマのもとグループディスカッションを行い、それぞれの立場を尊重しながら交流を深め、医療を受ける人々を中心においた質の高い医療を提供するための専門職連携のあり方を実践的に学びます。
また、薬学部では、医療や介護福祉の現場での実習や多職種とのコミュニケーションを通して、専門職連携の在り方や多職種連携の重要性を学ぶ機会を提供しています。「多職種連携体験学習」では将来医療の担い手となる保健・医療・福祉系の学生が多職種で問題解決に向けた討論を行います。また、リハビリテーションの専門病院での実習を通して、薬剤師の視点だけでなく、他の医療スタッフの視点・役割を理解する経験ができます。このほかにも「知的障害者との交流から学ぶ」「地域住民の健康サポート体験学習」など、将来医療の担い手となる自覚を持つための体験学習型の科目を設置しています。

多職種連携演習を行う医療施設名

・慶應義塾大学病院
・医療法人社団健育会 ねりま健育会病院
(※以下は医療施設ではありませんが、多職種連携教育の一環として参加しているプログラムです。)
・港区「いちょう学級」
・慶應義塾大学医療薬学・社会連携センター「健康つくり教室」
・慶應義塾大学医療系三学部「ラオス・プライマリヘルスケア保健医療チーム活動プロジェクト」

薬剤師国家試験への取組み

6年間の復習や最新の知識を補う講義を行うほか、GPAや模擬試験の結果に基づいた学力別の対策を行いながら国家試験に備えます。

卒業研究

6年制学科

卒業研究は、課題に対して科学的根拠に基づいて論理的に考え、問題を解決する能力を身に着けることを目的としています。各講座(研究室)に全学生が配属されて行います。

4年制学科

卒業研究は、課題に対して科学的根拠に基づいて論理的に考え、問題を解決する能力を身に着けることを目的としています。各講座(研究室)に全学生が配属されて行います。

4年制の教育目標・育成する人材

薬科学科では、有効かつ安全性の高い医薬品の創製、開発、生産、さらには食品、化粧品、環境や衛生分野など薬学関連領域での教育・研究に従事する人材の育成を目的としています。

4年制のカリキュラムの特色、独自の取り組み

薬科学科では、1年次からの実験・実習の導入、3年次9月からの卒業研究講座配属などにより、より早い時期から最先端のサイエンスを直接学ぶ機会を提供しています。また、高年次では、創薬のための学問はもちろん、医薬統計学や医薬品情報学、薬剤疫学、予防薬学等、幅広い分野の医薬関連科目を選択科目として提供し、学生の適性、興味、進路にそった科目履修を可能にしています。これにより、創薬、臨床開発、環境・生命科学など幅広い分野における卓越した科学者の育成をより一層推進していきたいと考えています。

4年制学科から大学院に繋ぐ研究期間の確保

3年次9月から講座での卒業研究を開始することで、科学者に必要な実践能力・問題解決能力の基盤をつくり、大学院での課題研究に繋げます。大学院での研究期間とあわせ、長期にわたって研究活動に専念できる環境を整備しています。

大学独自の奨学金

慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科Webサイト内の「奨学金」ページ
https://www.pha.keio.ac.jp/academics/student-life/scholarship.html

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