名城大学 薬学部

6年制薬学科の特色

 医療人として医師とともに患者に対する適正な薬物治療の実施に貢献できる薬剤師、患者に寄り添える薬剤師の養成を目指し、薬物を取り巻く確かな知識や薬物治療に関する技能に加え、豊かな人間性を磨く臨床薬学教育を実践しています。
 初年次には高校から大学での学習をスムースに移行できるように、化学・生物学・物理学の基礎科目を学びます。また、講義だけではなかなか身に付きにくい専門学力を確実に身につけ、さらに応用力を養うために、各科目ごとに「演習」を設けています。また2024年度のカリキュラム改正にともない、「三師(医師・歯科医師・薬剤師)共通の資質となるプロフェッショナリズムの醸成」を推進するため、様々な体験や学びを通して薬剤師としての人間性や社会性を育む教育プログラムを新設しました。
 この他、低学年からスモールグループディスカッション(SGD)を取り入れた授業を実施することで、薬学生として目的意識をもち主体的に学ぶ姿勢を養います。4年次前期にはそれまでに得た基礎から応用に至る専門知識を、実際の医療現場でどのように生かすかを学ぶ統合型科目「薬物治療マネジメント」を実施しています。代表的な10 疾患を取り上げ、1週間に1症例を題材として、これまでの学びを症例上で統合するPBL(Problem-based Learning)形式の学びを行っています。講義に加え、SGDや体験型演習を行い、さらに独自に開発したシミュレーションソフトを利用した振り返りを行うなど、多様な方略を用いて薬物治療をマネジメントできる能力の醸成を行っています。また、医療現場で求められる専門知識・技能・態度について学ぶ「実務実習事前講義・演習」を設置し、5年次の実務実習、6年次の卒業研究につなげています。
 このように6年間の一貫教育課程を編成することで、薬学の専門知識を学びながら、臨床系科目や実習等の実践科目を通して実践力を段階的に養成し、医療現場で求められる豊かな人間性と確かな専門知識を備えた薬剤師の輩出を目指しています。

病院や薬局の実務実習について

特色や取り組み

 5年次に実施する長期実務実習(病院および薬局で各11週間)では、薬剤師としての基本的な知識・技能・態度を修得します。さらに、臨床現場で求められる、より実践的な能力を身につけるために「アドバンストコース」を設置しています。アドバンストコース学生は、本学と教育連携を締結している県内4施設(名大病院、愛知医科大学病院、藤田医科大学病院、安城更生病院)のいずれかの施設において、実務実習終了後に指導薬剤師および指導教員の指導下で8ヶ月間にわたり、臨床技能の向上、臨床研究等に取り組みます。

実務実習を行う・主な病院・診療所名

 名古屋大学医学部附属病院、愛知医科大学病院など 76カ所

実務実習を行う・主な保険薬局

 「東海地区薬剤師会」 197カ所 調整機構により実習先を確保

アドバンスト教育

 アドバンスト教育としては、前述の「薬物治療マネジメント」で扱わない重要な疾患の治療に関する講義、 疾患とその疾患群の薬理・病態に関するTBL(Team-based Learninig)による学習、フィジカルアセスメント演習、ヒト型シミュレーターを使った演習、多職種連携教育、医薬品化学、副作用を中心とした医療安全教育を行っています。ここでは体験型演習を取り入れることで、薬物治療をマネジメントできる能力のさらなる向上を図っています。
 また、4年次進級時には、成績上位者(2/3程度)から希望者を募り、最大16名までアドバンストコースの学生を決めます。当該学生は5年次に薬剤師としての知識・技能・態度を習得するため、本大学との協定校である名古屋大学医学部附属病院、愛知医科大学病院、藤田医科大学病院、安城更生病院や地域薬局で11週間の参加型実務実習を行います。実務実習後も引き続き同じ病院あるいは薬局にて、専門的職能を向上させるアドバンスト臨床実習を履修します。これらの病院や薬局における指導薬剤師や常駐教員の指導下で臨床実習と臨床研究を行い、卒業論文を作成することで科学者としての観点で医療を見極める感性を育成します。臨床実習中には、各施設での活動内容の報告会や活動交流会を行い、発表能力を醸成します。

多職種連携教育の具体的な内容

 本学では1年次、4年次、5年次において多職種連携教育(IPE)を本大学との協定校である名古屋大学医学部、藤田医科大学や愛知医科大学と実施しています。1年次の後期の「薬剤師の使命II」では、名古屋大学医学部や藤田医科大学の医学生と映画や動画を利用して、地域医療や臨床倫理をテーマとした小グループ討論により、チーム医療の共通基盤を学ぶ導入教育を行っています。4 年次前期の統合型科目「薬物治療マネジメント」では、藤田医科大学、日本福祉大学や愛知学院大学の多医療系学生とともに藤田医科大学のIPEプログラム (アセンブリIII)に参加しています。このプログラムでは、「大地震などの災害問題をかかげ、被災住民に対する支援- 医療・福祉系の私たちに何ができるか?」をテーマとしたチーム基盤型学習を行い、他の医療学生との信頼関係や問題解決能力の修得を目指します。5年次の「多職種連携」では、名古屋大学医学部の医学・看護学生とチームになって実臨床を想定した症例に基づいて、模擬患者や模擬患者家族などから問題点などを協働して聴取し、話し合い、退院に向けた説明するなど、実践的に行います。また、愛知医科大学での実務実習では、医学・看護学生とチームになって、医療職としての共通目標と職能の相互理解を図り、急変患者への対応シミュレーション、および心不全症例に基づいて模擬患者や模擬患者家族の医療面接から治療方針と退院後の在宅医療に向けた説明を行います。このように、4 年次および5 年次のIPEプログラムでは、医療や患者・その家族の問題点を多角的に見る能力を養うとともに、多職種の医療・福祉学生との協働による問題解決能力を養います。

多職種連携演習を行う医療施設名

 本学では1年次、4年次、5年次において多職種連携教育(IPE)を本大学との協定校である名古屋大学医学部や藤田医科大学と実施しています。1年次の後期の「薬剤師の使命II」では、名古屋大学医学部や藤田医科大学の医学生と映画や動画を利用して、地域医療や臨床倫理をテーマとした小グループ討論により、チーム医療の共通基盤を学ぶ導入教育を行っています。4 年次前期の統合型科目「薬物治療マネジメント」では、藤田医科大学、日本福祉大学や愛知学院大学の多医療系学生とともに藤田医科大学のIPEプログラム (アセンブリIII)に参加しています。このプログラムでは、「大地震などの災害問題をかかげ、被災住民に対する支援- 医療・福祉系の私たちに何ができるか?」をテーマとしたチーム基盤型学習を行い、他の医療学生との信頼関係や問題解決能力の修得を目指します。5年次の模擬患者や模擬患者家族などを活用した「多職種連携」では、名古屋大学医学部の医学・看護学生とチームになって実臨床を想定した症例に基づいて、模擬患者や模擬患者家族などから問題点などを協働して聴取し、話し合い、退院に向けた説明を行うような実践的な多職種連携教育を行います。4 年次および5 年次のIPEプログラムでは、医療や患者・その家族の問題点を多角的に見る能力を養うとともに、多職種の医療・福祉学生との協働による問題解決能力を養います。

薬剤師国家試験への取組み

 令和4年度に引き続いて、令和5年度も私立56大学で2年連続合格率第1位となり、過去12年間でも私立ではトップクラスを堅持しています。国家試験合格率100%を目指し、5年次では国試対策用模擬試験を実施し、6年次では正課の科目以外に「国家試験対策講習会」や「模擬試験」を実施します。また、成績不振学生に対しては特別クラスを編成し個別指導を行うなど、キメ細やかな教育指導体制を構築しています。

卒業研究

 薬剤師として、個々の患者に応じて有効かつ安全な薬物治療を実施するためには、医療の現場で遭遇する問題を論理的かつ科学的に解決する能力を有することが必須です。卒業研究は、それぞれの学生の配属研究室において、研究室スタッフの指導の下、4年生までに修得した知識・技能・態度を基に、創薬科学や医療薬学などに関連した研究課題に取り組むことで、実験・研究技能を修得するとともに、「問題抽出能力」「調査能力」「実験・研究結果評価能力」「プレゼンテーション能力」「論文作成能力」を育むことを目的としています。6年次9月には、すべての学生が卒業論文発表会にて発表を行います。卒業研究を介して、生涯にわたって科学的視点から問題点を発見し、生命科学研究を通して問題解決を図ることができる医療人としての科学的思考能力を醸成します。

大学独自の奨学金

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㆞域のアパート・マンションのモデル家賃

八事キャンパスの最寄駅は、名古屋市営地下鉄鶴舞線・名城線の八事駅です。
その付近の家賃相場は次のとおりです。
築年数5年未満:5万円~6.5万円
築年数5年以上:4.5万円~6万円

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