6年制薬学科の特色
薬剤師としての実践力を身に付けられるようにカリキュラムを工夫しています。医療を取り巻く環境は大きく変化しており、薬剤師が提供する「薬学的ケア」がますます重要になっています。本学では1年生から基礎教育と並行して臨床教育を導入し、6年間をかけて臨床能力を向上させることができるように、アクティブ・ラーニングを重視したカリキュラムを導入しています。薬学の学修領域は広く、各学修領域(例えば、化学-薬理作用ー薬物治療など)をつなげて問題発見・解決を図るための、アクティブ・ラーニングや症例解析演習を各学年に配置しています。また、デジタル医療、実写VR(バーチャルリアリティ)を用いた実習を導入しています。
病院や薬局の実務実習について
特色や取り組み
実習生一人ひとりに担当教員を決め、実習に対する心構え、実習中の生活面や相談事なども含め、学生にきめ細やかな支援ができる体制をとっています。さらに、その教員が実習先の指導薬剤師と緊密な連絡を取り合い、実習がスムーズに進むように支援する体制を作り上げています。実務実習を通して、薬剤師業務に必須な基本的知識・技能・態度の修得だけでなく、患者さんが求め、医師をはじめとした医療スタッフが求める、医療人として相応しい薬剤師として成長するよう指導しています。
実務実習を行う・主な病院・診療所名
イムス富士見総合病院・帝京大学ちば総合医療センター・松戸市立総合医療センター・日本医科大学多摩永山病院・公益財団法人佐々木研究所付属 杏雲堂病院・公益財団法人佐々木研究所付属 杏雲堂病院・日本医科大学武蔵小杉院など
75カ所
実務実習を行う・主な保険薬局
病院・薬局実務実習調整機構/薬学教育協議会経由の薬局
147カ所 調整機構により実習先を確保
アドバンスト教育
建学の精神(実学の精神を基とし、幅広い知識と専門分野における実践能力を身につけ、想像力豊かな逞しい人間愛あふれた人材を養成する)に則って、医療人としての心・態度と薬剤師としての実践力を「セミナー科目」で培います。
多職種連携教育の具体的な内容
薬剤師保健師連携コースを開講しています。1年生の時から看護学科の学生と一緒に講義・演習を受講することで、看護職のモノの見方や考え方を感じ取ってもらい、薬学生の視野を広げます。1、2年生は講義中心ですが、3年生では看護学科の学生とチームを組み、実際に中野の街に出かけて問題点などを調べます(地区踏査)。また中野のお年寄りにもインタビューして、得られた結果をもとに地域診断を行います(実際に保健師が行っていることを演習します)。1年生の「多職種連携入門」から始まり、3-5年生の「臨床実習」、6年生のアドバンスセミナーⅣ(薬剤師プロフェッショナリズム)の在宅医療や介護施設での見学・体験実習を通して、これからの地域医療におけるチーム医療や薬剤師の役割を学びます。
多職種連携演習を行う医療施設名
中野区医師会、中野区周辺の訪問看護師ステーション、薬局 (講義は帝京平成大学の他学科の教員と連携して担当しています)
薬剤師国家試験への取組み
1-4年次は総合問題集で履修科目の予習・復習を行います。また、1年次から毎年、履修科目と薬剤師国家試験問題との関連がわかるように資料を配布しています。5年次からは薬剤師国家試験に出題される領域を教員の授業を受けながら学習し、過去の試験問題への理解を深めます。6年次においては演習と講義でこれまで学習してきた内容を振り返りながら、薬剤師として必要な知識の定着を図ります。
卒業研究
新しい薬の開発を目指した研究や、薬の作用を考える研究、患者さんの薬に関する心理やコミュニケーションにかかわる研究、医療経済に関連する研究など、「臨床における実践能力」を身につけることを目標に行っています。また、4年次には研究倫理や研究の進め方について学びます。
2024年度からは、1年生から自分でが関心を持つ課題に取り組む「薬学研究」を導入し、6年生の卒業研究発表会に低学年の学生も参加することになりました。
大学独自の奨学金制度
薬学部特待生制度
<対象者>総合型選抜、学校推薦型選抜(公募制)、一般選抜Ⅰ期において本学が定める基準点以上の成績の者
<期間>1年次~6年次までの6年間※ただし、2年次以降は学業成績により翌年度の継続審査を行います。
<免除額>特待生S:授業料全額免除 特待生A:授業料半額免除 特待生B:授業料30%免除地域のアパート・マンションのモデル家賃
地域のアパート・マンションのモデル家賃
●キャンパス近隣のマンション 1K 家賃 8.5万円~11.5万円(平均家賃 9.5万円)
●キャンパス近隣のアパート 1K 家賃 6万円~8万円(平均家賃 7万円)