薬学部では、化学・生物・物理などの基礎科目から薬学専門基礎科目、専門科目、そして臨床関連科目・実習・演習まで幅広く学びます。
薬学部により科目名が異なることがあるため、ここでは伝統的な科目名を使用しました。
●薬学入門 薬科学概論
薬学とは何か、薬剤師の職務とは何か、薬とは何かを学ぶ。最近話題の研究なども解説。自分の将来がシミュレーションできる科目。
●分析化学(化学物質の分析)
溶液内の物質の平衡を中心に主な化学反応を学び、分析化学の基礎理論を修得。
物質を構成している成分の量を測定する定量分析化学で用いる分析法を理解する。
●生理学(機能形態学)
人体の構造や機能を正しく理解し、病気の原因究明や治療に活かせる知識を身につける。
循環器、呼吸器、血液などの働き。
人体の神経、筋肉の動物性機能と形態。
人体の消化器、泌尿器、内分泌、生殖系の機能と形態などについて学ぶ。
●有機化学
有機化合物の構造、物性、反応性と、官能基が有機化合物に与える効果について学ぶ。
構造決定法や種々の反応を学ぶ。
●生物有機化学
生体内で重要な働きを担っている物質の性質を分子レベルの反応として理解。
生体分子の基本構造とその科学的性質を学ぶ。
●生化学
体内で常に起きている物質の合成と分解を、糖質、脂質、タンパク質などに分けて学ぶ。
さらに体内で起こる生体組織の代謝の過程、代謝異常、薬物の作用点についても学ぶ。
●微生物学
様々な微生物の特徴を学び、微生物とヒトとの関わりを学ぶ。
生物として、病因として、食品や薬品としてなど、さまざまな角度で微生物を解明する。
●衛生化学
「予防薬学」を基本理念に、人体に必須な栄養素や有害な化学物質について理解する。
●病態生理学
生体を構成する物質の質的・量的変化などの観点から、疾患の原因を学ぶ。
●免疫学
生物がもつ免疫機構のしくみと、その変化による疾病やアレルギー症状などを学ぶ。
臨床免疫学では、代表的な免疫関連疾患、免疫反応の臨床応用についても学ぶ。
●薬理学 薬の効き方
薬物作用のしくみ、吸収・代謝、毒性を学び、医薬品がなぜ体に効くのかを理解する。代表的な薬物の作用について学んでいく。
●薬剤学
薬の製剤化の方法や正しい使用方法と評価を物質面と生物面から学んでいく。
●生物薬剤学
薬物と生体内運命を理解するため吸収、分布、代謝、排泄の過程を学ぶ。
物理薬剤学 薬物と製剤材料の性質を理解し、基本的知識を吸収する。