薬学部といえば「薬剤師教育」と考えるでしょう。しかし、6年制と4年制の学科があることをはじめと知った時は、「どう違うの?」という疑問をもつでしょう。
基本的に、6年制学科の卒業生に「薬剤師国家試験の受験資格」が与えられ、試験を受けて合格すれば「薬剤師」の免許を取得することができます。
4年制学科の卒業生には、薬剤師国家試験の受験資格が与えられず、理工学や生命科学などの領域出身者と同じ扱いになります。
薬学部では、1-2年の低学年次に両学科の学生が一緒に学ぶケースが多く、理工学や生命科学などとの違いは低学年で学ぶ科目に違いがあります。
薬学と薬剤師について学ぶ「薬学入門」や「薬学入門演習(早期体験演習)」、「ヒトのからだ」、「薬学基礎化学」、「人体生理学」、そして専門に踏み込む「機能形態学」などを学びます。これらの科目は、生命科学部などで履修することはありません。
4年制学科の学生は、基礎科目を学んだ上で、4年制の専門科目を学びながら研究活動に進みます。ヒトの体に関する知識と研究をベースとした学びが4年制学科の特色といえます。
一括募集の場合は、入学後に6年制・4年制を選択できますから、キャリアプランをじっくり考えることができるメリットがあります。