薬剤師の給与 市立病院のケース

 病院薬剤師の給与は、求人票・募集要項に昇給の目安(%)が表示されています。ここで紹介しているのは、市立病院に2024年入職した場合の生涯賃金の想定です。賞与を年1回、4.3カ月で計算しました。
https://yakkei.jp/contents/links/yakugaku-u/fujisawa.pdf

 厚労省の検討会が提示している病院薬剤師の65歳までの生涯年収とほぼ同じ結果でした。基本給と賞与だけの計算ですから、さらに宿日直手当などを加えたら高額になります。1日当たり1万円以上という施設もあり、積極的に宿日直を受ける薬剤師さんもおられるようです。
 薬局の薬剤師と比較して、病院薬剤師の賃金の方が512万円多いというのは証明できません。手元に資料がないからですが、病院データの正確さから、検討会が出す薬局の生涯賃金も正しいと思われます。
 病院薬剤師の年収が300万円を突破するのは入職2年目。400万円を超えるのは、入職6年目(29歳)です。500万円を突破するのは入職18年目(40歳)ですから、一般企業に勤める人と比較しても遜色ありません。
 薬局薬剤師の給与と逆転するのも40歳代といわれています。


 さらに国税庁のデータも、給与所得者の平均年齢は42.9歳、1人当たりの平均給与は461万円としています。
 なお、今回の参考例は市立病院にしましたが、行政には公務員特有の給与体系があります。参考例としてご覧ください。

    PAGE TOP
    タイトルとURLをコピーしました