テレビ東京では毎週土曜日に「知られざるガリバー・エクセレントカンパニー」という番組があります。頑張っている国内製造業を紹介する番組です。
3月2日18時から放送されたのが中外製薬でした。まだ受験中のみなさんは、テレビを見ている暇などなかったと思いますが、現在の医薬業界について学べる内容でした。
製薬業界には、1990年代にバイオ・抗体医薬のブームがありました。多くの企業が参入しましたが、次々と研究が頓挫して撤退する会社が出現。そんな中、中外製薬、キリンビール、協和発酵の3社が生き残り、その後キリンビールと協和発酵が合併して協和発酵キリンが誕生します。
バイオに強い2社の合併です。研究者は、「この方法をとれば結果が得られそうだ。上手くいくのでは…」と考えることがあるといいます。合併した時、「相手の研究所でそれを実現していた」という話があり、考えることはどこも同じだと思ったといいます。
中外製薬といえば医薬に関心がある人なら誰でも知っている会社です。今では国内で最もバイオ分野で成功した会社です。そして中外製薬は、パートナーにロシュ社を選んで大きく飛躍します。
放送では、抗体、抗体医薬の仕組みに加え中分子医薬など将来についての紹介もありました。
研究職を目指す皆さんには大いに役立つ内容だったと思います。