3.大震災が緊急医療体制を育てる

2024年の始まりは、能登地震で始まりました。

 薬系進学編集部は、複数の薬学部の就職ガイドブックを制作していたため資料の山の中にいました。1月18日現在で、4大学の印刷入稿、3大学の入稿待ち、その他原稿校正中など、少しだけ先が見える状況になりました。やっと他のことができるようになり、能登半島地震について知ることができました。

薬剤師が被災地に赴いた阪神淡路大震災

 被災地に薬剤師が派遣されたのは「阪神・淡路大震災」あたりが初めてだったでしょうか。
 災害派遣で神戸に赴いた東芝林間病院の薬剤師さんは、「医師と看護師、薬剤師がセットで医療活動しました。お薬を持参する患者さんがおられ、医師が私(薬剤師)にアドバイスを求めます。患者さんの多くが専門外の疾患をもつ患者さんだったのです」といいます。
 「お薬から、疾患とどんな状況か次に投薬するお薬などについて説明して治療に役立ててもらいました。当時はチーム医療など先のことと考えていましたが、思わぬところでチーム医療を体感しました」。

大学でもモバイル・ファーマシーを導入

 宮城県薬剤師会は、東日本大震災を経験してライフラインが絶たれても散財や水剤を含めた調剤が行える「災害対応医薬品供給車両(モバイル・ファーマシー/MP)」を開発しました。2012年9月の導入以来、各地の薬剤師会がMPを導入、岐阜薬科大学、東京薬科大学、第一薬科大学のMPを含めて20台が活動しています。

日本で有数!モバイルファーマシーとは?|スタッフブログ - 2022年度|C-Lab 学生広報サイト|東京薬科大学
日本で有数!モバイルファーマシーとは?|C-Lab 学生広報サイト|C-Labは東京薬科大学の魅力を在学生の目線で発信する学生広報プロジェクトチームです。

東洋経済がモバイル・ファーマシーの活動を特集

 阪神淡路大震災から東日本大震災、熊本地震などを経験して災害への対応も進化してきました。今回の能登半島地震では、7台のモバイル・ファーマシーが活用されているといいます。阪神淡路大震災と比較すると飛躍的に進化しています。
 東洋経済オンラインは「能登半島地震、医師が感嘆「移動薬局車」の活躍」のタイトルで紹介。薬剤師の活動状況も知ることができます。
https://toyokeizai.net/articles/-/728230

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