薬学部には、「大学の評価が高い」、「都心型」、「有名校」などを特色とする大学があります。大学入試に合格することがステータスになっているケースもあります。
それぞれ皆さんの目標ですから否定するものではありません。
加えて、就職実績が伴っていれば理想的ですね。
キャリア支援の担当部署
国立大学薬学部には、教授が就職指導を担当したり、全学部のキャリア支援があります。
私立大学薬学部は、総合大学と単科大学で違いがあります。
総合大学は、基本的に全学対象のキャリアセンターが担当します。
薬学単科大学は、キャリアセンターを設置する大学と、学生課や学生支援課が担当するケースがあります。単科大学は、薬学に関する専門知識があり、専門情報に恵まれていることが多いようです。
先輩の就職を自分のものに
キャリア支援の方法は大学によって異なりますが、毎年の就職実績が薬学部の評価になるでしょう。学生が希望する進路・就職が実現できる薬学部です。
企業就職を望む学生が多い薬学部では、病院希望者に対する病院情報が弱くなる可能性があります。
反対に薬局・ドラッグストアの就職が多い薬学部では、企業への就職で先輩が残す「就職活動報告書」などで偏りが生じます。
企業のインターンシップのエントリーと選考、面接などの情報が少なくなります。当然、企業に就職した先輩が少ないのであればOG・OB訪問も制限されます。そんな要素で環境が違ってきます。
就職実績は常に変化します。
採用側は経済状況、企業活動に応じて採用活動を変化させます。また大学も学生の希望に応じてキャリア支援を変化させます。
皆さんが就職活動を行うときには経済状況などの環境が変化しているかもしれません。現状は人手不足・人財不足・売手市場といわれています。
しかしAIが進化したり、医薬の知識が活かせる場は他の業界にもあります。
病院や薬局ドラッグストア、製薬企業の業務などを理解して、卒業後の進路を描いてみてください。
学生の将来を真剣に考えて、就職指導の改善を続ける大学があります。編集部が制作する「就活事典」を使用する薬学部もあります。
就職実績を参考にしながら、薬学部のキャリア支援を強化する大学の姿も確認するといいでしょう。
高額の学費を投資するのですから、卒業証書と薬剤師免許証、そして内定書の3点セットの取得は必須。
中でも一生を賭ける可能性がある就職は重要と考えます。志望校入試の合格が絶対条件ですが、将来のキャリアプランも考えておきたいですね。