1. 志望校選択のポイント学費や奨学金制度は重要な選択肢

薬学部進学の目的は?

 薬学部をめざす人に多い志望動機は、次のキーワードでしょう。
1. 薬剤師(病院)になりたい。
2. 医療職に興味がある。
3. 人の役に立ちたい。
4. 薬剤師資格は一生使える資格。
5. 得意科目の化学を生かしたい。
6. 医薬分野の研究者をめざしている。
7. 就職活動が有利だ。
8. 医薬に関する仕事に就きたい。
 では何を重視して志望校を選ぶのでしょう。
●「学費」と「奨学金制度」
●立地条件・通学
●伝統・校風
●有名校、自慢できる
●教育内容
●「就職実績」、「国家試験の合格率」
●「入試の難易度」、「入試科目」、「偏差値」
 などは代表格です。

薬学基礎科目の教育で大学がしてくれること

 受験生にも得意科目があり、不得意科目があるものです。薬学では、化学・生物・物理の理科3科目+数学が重要な科目。そこで入学前に未履修科目や苦手科目をケアするリメディアル教育を行う大学があります。
 薬学教育では、進級時に成績評価を行い、基準に満たなければ留年になることがあります。成績不振者を対象に補習を行う大学があったり、上級生が1学年の学生を指導する教育システムを導入する大学もあります。そのような対応をする大学には安心感があります。
 有名校や偏差値、立地だけではない、大学の魅力も見直してみたいですね。

薬学科の学費6年間の総額で比べると…

 薬学部進学では、6年間という修業年限が気になります。4年制と比較すると1.5倍の学費が必要ですから、ご両親の負担を考える受験生も多いようです。
 「高校2年まで薬学部進学を考えていたが、学費がネックになり高校3年で進路変更した」というケースも多いといいます。
 大学も学費負担を軽くするため特待生制度を導入したり、大学独自の奨学金制度を用意するなどの対策をしています。
※WEB薬系進学では、
 各薬学部にアンケートをお願いし、大学独自の奨学金制度についてお答えただいています。本誌でも一部を紹介していますが、詳細はWEB薬系進学のアンケートページをご覧ください。

実務実習費の別途納入は学費として確認

 本誌の入試データ・一般選抜のページでは各大学にアンケートをお願いして「受験料」や「学費」を紹介しています。各大学のホームページでは、学納金の他に実務実習費が必要かも確認できます。
 「実務実習費を授業料に含む」、「実務実習費は大学が負担」とある大学は、表記の費用以外に追加の学費負担はありません。
 「実務実習費が別途必要」、「学生寮費が必要」という大学は、その金額も含めて学費に計算。これらの費用も念頭において計画します。

学費と学生一人当たりの実務実習費

 大学が実習先に支払う実務実習費は、一般的に病院は385,000円、薬局が275,000円ほど。それぞれの施設で学生教育をしてもらうための費用です。学生1人あたり70万円以上が必要といいます。大学が独自に実習先を確保したケースでは病院で最大50万円(1人)という事例もあるといいます。
 教育にあたる実習施設(病院・薬局)では、指導薬剤師の確保、薬剤師の人件費などの費用が発生しているわけです。
 「5年次の約半年は大学で教育していないのだから実務実習費用を大学が負担するのは当然」という大学もあります。

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