文系学部希望者には「4年間あるいは6年間の学生生活を楽しみたい」と思う人がいるようです。一方で薬学部の学びは忙しく、文系学生ほどの余裕はありません。
6年間という時間と費用(学費)をかけるのですから学ぶ目的をもった人が多いのかもしれません。
ここでのテーマ「志望校選択のポイント」は、それぞれの目的である程度絞られます。
といっても明確な将来の希望をもっているだけではありません。
薬学部をめざす人に多い志望動機は、次のキーワードでしょう
1. 薬剤師(病院)になりたい。
2. 医療職に興味がある。
3. 人の役に立ちたい。
4. 薬剤師資格は一生使える資格。
5. 得意科目の化学を生かしたい。
6. 医薬分野の研究者をめざしている。
7. 就職活動に有利だ。
8. 医薬に関する仕事に就またい。
「なんとなく医療職を目指す」、あるいは「得意分野を活かした勉強がしたい」という人も多いのです。
何を重視して志望校を選ぶのでしょう
●「学費」と「奨学金制度」
●立地条件・通学
●伝統・校風
●有名校、自慢できる
●教育内容
●「就職実績」
●「国家試験の合格率」
●「入試の難易度」、「入試科目」、「偏差値」
などが代表格です。
教育環境が充実しており「入学したいが、今の学力では合格が難しい?」という人がいるかもしれません。「合格できるかどうか」は最大の関心事という人がいるほどです。
例えば、病院に就職して病棟で活動する薬剤師になりたいという人は、大規模病院への就職実績が選択の第一歩になります。それは病院が国に請求する「病棟薬剤業務実施加算」をみると 病棟活動を行う医療施設は大規模病院に多いのです。将来の目標を達成するには、大規模病院に多くの卒業生を送り出している薬学部は選択のポイントが増加します。
また製薬会社での創薬研究を目指していれば、製薬会社の就職が多く、創薬研究職についた先輩の実績が参考になります。
「自分は何がしたいのか」が分からないときには、就職実績が複数の業種にわたっている薬学部がいいかもしれません。志望校選択のポイントは、人によって異なるのです。