6年制薬学科の特色
6年制薬学教育に関しては、改訂薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年改訂版)に基づいたカリキュラムを編成している。薬学教育の基礎となる物理・化学・生物系薬学と並行して、1年後期から2年後期にかけて「解剖生理学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、を、2年後期から3年後期にかけて「疾病と病態生理学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」を、3年前期から4年前期にかけて「薬理学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」を追い重なるように配置し、最終的には「薬物治療学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」及び「臨床薬学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」へ連動して学べるようにしている。また、2年後期には「解剖生理学Ⅲ」で人体解剖の見学実習を実施し、2年前期から後期にかけての「海外保健福祉事情Ⅱ」では、国際性を高めるために、実際に海外の医療・福祉・教育機関で研修に参加する。講義は単なる暗記の強要でなく、科学的根拠や理論の理解を重要視して実施している。また、医療人に欠かすことのできない問題解決能力や自己表現能力を育成するために、講義・実習の一部において、small group discussion(SGD)、problem-based learning(PBL)、team-based learning(TBL)、ロールプレイ等の、能動的に学ぶ自己研鑽型の学習方式を導入している。全てが5年次に行われる病院・薬局実務実習(22週間)に収束されるカリキュラムである。最終学年となる6年次では、薬学教育の集大成として、卒業研究(5年次からの2年間通年科目)及び「総合薬学演習 Ⅰ・Ⅱ」を配置している。
病院や薬局の実務実習について
特色や取り組み
未回答
アドバンスト教育
医療福祉の総合大学である本学の学部・学科の枠を超えた横断的なチーム編成による問題解決型学習である「関連職種連携教育」に参画し、チーム医療における薬剤師の役割を学ぶとともに、将来医療現場において職種間で円滑に協働できる素地を養う教育を行う。1年次の「早期体験実習」では、医療現場ならびに福祉施設などを見学し、薬剤師として求められる使命感や責任感を学修する。また、2年次の「関連職種連携論」では、職種間連携の基本概念、各職種の専門性と関連性、チーム医療・チームケアの実践方法等について教育し、3年次の「関連職種連携ワーク」では、患者モデルを想定したグループワークにより職種間連携の基礎技能の養成に努める。さらに、5年次の「関連職種連携実習」では、選択科目の特性上一部の学生に限られるが、臨床実習としてチーム医療・チームケアの技法を実践的に学ぶ機会となっている。加えて、5年次の「病院・薬局実務実習Ⅰ・Ⅱ(病院および保険薬局における長期実務実習)」も、チーム医療実践教育の一役を担っている。
多職種連携教育の具体的な内容
それぞれ異なる専門職をめざす各学科学生が同一の実習現場において、対象者・家族中心のサービス提供の体験を通して、チーム医療・チームケアを学ぶ。対象者・家族の方々および実習施設指導者等の協力のもと、実習が展開される。
具体的には全学科の学生がチームを形成し、1名の対象者・家族についてアセスメントおよびサービス計画立案を行い、ケースカンファレンスにおいてその内容を討議する。併せて、各職種の職務見学および実習指導者のもとでの実践を行う。医療福祉の総合大学である本学の教育環境を生かした実習であり、協働して実習を行うことで、職場で実際に役立つ幅広い知識・技術等が修得できる。
多職種連携演習を行う医療施設名
高木病院、柳川リハビリテーション病院、柳川療育センター、みずま高邦会病院、介護老人保健施設水郷苑、有明総合ケアセンター、らいふサポートセンター柳川、軽費老人ホームおおかわケアハウス、特別養護老人ホーム木もれ日苑、ケアサポートハウス大川、福岡山王病院、総合ケアセンターももち、福岡中央病院
薬剤師国家試験への取組み
薬学共用試験(CBT・OSCE)に向けた復習授業を、4年次の4月から開始する。この復習授業は、薬学共用試験の合格のみならず、2年後の薬剤師国家試験も視野に入れて行っている。また、5年次の病院・薬局実務実習のない期間には、学力維持のために薬学教育全領域の演習課題に取り組んでいる。6年次には薬剤師国家試験に向けた総復習として、前期(4月~7月)は毎週1コマ(90分)の講義を実施し、後期(9月~12月)は模擬試験を含めて、ほぼ毎日実施する。尚、薬剤師国家試験直前には、別途、約1ヶ月間の直前講習を設けている。
卒業研究
4年次後期に、実験研究コース、調査研究コースあるいは文献調査研究コースに分かれて、所属分野を決定する。また、卒業研究のテーマは、担当教員と学生との話し合いにより設定する。卒業研究期間は、原則、5年次4月から6年次9月までとしており、この間分野ごとに、研究を遂行する意欲と問題発見・解決能力を身につけるための研究活動を行う。6年次には卒業研究発表会を実施し、学生全員が研究内容の発表と討論を行う。さらに学生全員が規定の卒業研究要旨ならびに卒業論文を作成し提出する。
大学独自の奨学金
2025年度の入試ガイドP56に本学独自の奨学金についての記載があります。https://admissions.iuhw.ac.jp/exam/pdf/nyushi_guide.pdf?ver=2
㆞域のアパート・マンションのモデル家賃
家賃の目安(大川キャンパス近郊)45,000円程度 例)大川キャンパス近郊にひとり暮らししているケース
家賃:51,000円 水道光熱費など:10,000円 交通費:0円 食費:20,000円 趣味・交際費:10,000円 携帯電話:6,000円 合計:97,000円