武庫川女子大学

6年制薬学科の特色

 伝統(本学薬学科の開設は1962年)によって培われた薬学教育のノウハウを礎に、2024年度からは1学年105名の少人数制で新カリキュラムがスタートしました。未来の医療ニーズに応える教育プログラムを用意して、よりきめ細かく、新しい時代を見据えた薬剤師教育を展開します。例えば、薬に関わる現場経験を積むための有償制インターンシップに参加する早期プロフェッショナルプログラム、主要な必修科目は何時でも何処でも自分の都合に合わせて効率的に復習できる自由自在オンデマンドサポートプログラム、アメリカ分校を拠点としてチーム医療先進国での薬剤師業務の見学・研修を行う先端医療アメリカ留学プログラム等を通じて、優れた臨床能力とコミュニケーション能力を身に付けた女性薬剤師の育成を目指しています。

病院や薬局の実務実習について

特色や取り組み
 4年次に臨床薬学基本実習を履修し、共用試験(OSCE・CBT)に合格後、近畿地区調整機構により振り分けられた薬局および病院で各11週間、合計22週間の連続した実務実習を行います。各病院や薬局の担当教員は、病院・薬局の指導薬剤師と連携を取りつつ、事前、中間、最終時の各施設訪問ならびにwebシステムを活用して、きめ細かい指導を行っています。また、実務実習を出身地で行うふるさと実習を希望する学
生については、近畿地区調整機構から出身地を管轄する調整機構に依頼し、上記実習と同様の実習を実施できる措置を取っています。
主な病院・診療所名
 神戸大学医学部附属病院、神戸市立医療センター中央市民病院 ほか 70カ所
主な保険薬局
 薬局エビラファーマシー、武庫川団地フレンド薬局 ほか 142カ所 調整機構により実習先を確保

アドバンスト教育

 アドバンスト科目として、化粧品学概論、漢方治療学、感染制御とがん医療などを開講しています。また、正課外教育科目として、化粧品やアロマ、健康食品、医薬品開発など、医療現場の治療に役に立つだけではなく、地域住民の健康にも貢献するプラスアルファの知識や技能を身につけるアドバンストプログラムを提供しており、受講生には卒業時に修了証書が授与されます。

多職種連携教育の具体的な内容

 2年次には「多職種連携概論」で、薬剤師、医師、看護師等それぞれが果たす役割を学び、3年次には「臨床体験実習」で、連携協定を結んだ総合病院で臨床カンファレンスを体験して、チーム医療を実践的に学びます。4年次には「臨床薬学基本実習」にて、医師や薬剤師教員から、臨床現場に近い環境で技能・態度を学びます。5年次には実務実習に臨み、薬物治療の実践やチーム医療に参画できる能力を養います。

多職種連携演習を行う医療施設名

明和病院、明和リハビリテーション病院

薬剤師国家試験への取組み

 薬剤師国家試験の結果解析により、初年次教育の学力と国家試験合格率に高い相関性が認められます。そこで、薬学教育推進センター教員によって、一人ひとりに合った学習習慣の確立を指導し、基礎学力の強化を図ります。1~3年次の年度末には、定期試験とは別に、その学年までの基礎的項目の習得を確認するための試験と補講を実施しています。 4年次に開講される総合演習Iは、CBTに対応する基礎学力を復習する科目ですが、その目的はCBT合格というより、その先の国家試験に向けての準備教育と捉えています。5年次には、実務実習で実務について学ぶとともに、学力を維持強化するための領域別問題集やビデオ学習を並行して行います。6年次には、国家試験の準備となる総合演習II(国家試験対策講義)と、全国模擬試験の受験および問題解説講義による学力チェック等を国家試験直前まで行います。また、国家試験対策室には、気軽に悩みを打ち明けられる若手教員を配置して、合格へ向けて学習面はもちろん精神面からも学生をサポートします。

卒業研究

薬学科
 4年次から6年次にかけて実施される「卒業研究Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」では、配属研究室の教員の指導のもと基礎研究、応用研究あるいは臨床研究を実施しています。臨床研究は、連携施設(西宮市薬剤師会、神戸市立医療センター中央市民病院、兵庫県立病院)の協力のもとで実施されます。また、薬学に関する文献調査研究を行う場合もあります。この卒業研究で培われた問題発見・解決能力は卒業後の実践の場で発揮される事になります。そして、6年次前期には、研究成果をまとめた卒業研究発表会を実施します。また、日本薬学会等で学会発表する学生もいます。⤾
健康生命薬科学科
 3年生と4年生の2年間、継続しておこなわれます。自身の興味に従って選択した研究室に配属され、それぞれのテーマに沿って各自、研究を進めていきます。卒業直前、4年生の2月には、卒業研究発表会がおこなわれ,2年間かけて得た成果を発表し、またそれをもとに教員および学生同士のディスカッションが交わされます。卒業研究の過程で得た成果をもとに、専門分野における学会発表をおこなう学生さんもたくさんいます。

4年制の教育目標・育成する人材

 我々の学科の教育目標は、「美と健康のサイエンスを学んで、人々の健康と医療に貢献する」というものです。生命のすこやかさを守るという視点から、医薬品・化粧品・健康食品について学び、これらに関する知識や技能を活かして社会に貢献、そして真に活躍できる人材を育成しています。さらに、中学・高等学校の理科教員として、後継者の育成活動に寄与する人材も育成しています。

4年制のカリキュラムの特色、独自の取り組み

 本学科では、興味と得意な領域を広げ、それに意識を向けることを重視しています。そのために、入学初年次より実験や実習科目を多く設定しています。それらを多く経験することで、さらに深い知識あるいは手技を身に着けたいと思う研究領域を、可能な限り早い段階で認識することができます。これは、その後の卒業研究、さらにはその先にある進学あるいは就職時において、おおきなアドバンテージになるはずです。その学びを支えるのが4つのコース、すなわち、「未来バイオ創薬デザイン」、「コスメティックサイエンスコース」、「アドバンスト医薬品創製コース」、「ナチュラルメデディシン探索コース」です。医薬品から健康食品、そして化粧品といった幅広い選択肢を基盤として、各自が「なりたい自分」を目指して学習できる環境が整っています。

4年制学科から大学院に繋ぐ研究期間の確保

 3年次の前期から研究室に所属され、研究活動に携わります。特に4年次では、必修科目がほとんどないため、大学にいるほとんどの時間、卒業研究に打ち込むことができます。この2年間の卒業研究の間、自分がおこなっている研究をさらに突き詰めたいと考える学生さんも多く、毎年、全体のうちの何名かは、本学科の大学院へ進学し、研究活動を継続しています。

大学独自の奨学金制度

様々な種類の奨学金があるため、詳細な内容はホームページをご確認ください。
https://www.mukogawa-u.ac.jp/~gakusei/content/scholarship.html
また、入試の成績優秀者対象の奨学金制度(給付)もございます。
詳細は2025入試案内をご確認ください。

地域のアパート・マンションのモデル家賃

 設備や階層により異なります。一般的なワンルームマンション(RC 建築~高層階型)では、家賃は4万円前後が多いようです。
 学寮は、個室か二人部屋かによりことなりま す が、食 費 込 み で 年 間 697,600-850,000 円です。アパート、マンションについては信頼できる業者を大学学生部で斡旋しています。

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