武蔵野大学

6年制薬学科の特色

  徹底した少人数制による薬剤師実務教育を進め、病院・薬局実務実習の前に合計333時間に及ぶ薬学臨床にか関わる授業を実施。また「薬学教育モデル・カリキュラム」をベースに、学科科目を「薬学基幹科目」「物理系薬学」「化学系薬学」「薬学臨床」「衛生薬学」「法規・制度」「製薬産業系」「グローバル薬学科目」等の13分野に分類。薬剤師の基本的資質や能力を、系統的に身につけるカリキュラム編成となっています。4年次には「薬学総合演習」により薬学共用試験(OSCE、CBT)に備えた講義、演習、実習を実施。5年次から6年次には「卒業研究」を行い、6年次には「薬学総合演習」により国家試験に対応した各科目の再学習による総仕上げを行う等、国家試験対策に徹底的に取り組みます。

病院や薬局の実務実習について

特色や取り組み
 希望調査により、学生の希望に沿った施設で実習できるよう配慮しています。病院実習は大学病院を中心に約45施設を確保し、充実した実習ができるよう環境を整えています。ふるさと実習を推進しており、山梨県と長野県に関しては、大学病院で実習できるよう宿泊施設を大学が無償で提供しています。薬局実習は出身地で実習する学生が多くいます。 
主な病院・診療所名
東京大学医学部附属病院、山梨大学医学部附属病院、信州大学医学部附属病院、順天堂大学医学部附属病院(3病院)、東海大学医学部付属病院(2病院)、JR東京総合病院、横浜市立市民病院など 54カ所
主な保険薬局
各地区調整機構の薬局
 約114カ所 調整機構により実習先を確保

多職種連携教育の具体的な内容

 2023年度より日本医科大学と連携して多職種連携演習を必修として実施することになりました。具体的には、医学部3年生と薬学部4年生を少人数グループ(34班)に分けて、各キャンパスで問題基盤型学習(PBL)を2日間(2時間×2回)実施しました。1日目は高齢の糖尿病患者の問題点の抽出と解決策の提案を医学生と薬学生で共同して行い、2日目は追加シナリオ(残薬)から新たな提案を考えてもらいました。医学部生と対等のコミュニケーションが取れて学生の満足度はかなり高いものでした。
また、本学には専門職を目指す医療・福祉系学科として薬学科の他に、看護学科、社会福祉学科、言語聴覚士養成コースの3学科1コースがあります。令和4年度から学科横断の選択科目として「むさしのIPE(医療福祉専門教育と社会の連携教育)」を開講し、各専門職の体験とグループワーク発表会を行っています。具体的には、薬学科は調剤体験、看護学科はフィジカルアセスメント体験、社会福祉学科はソーシャルワーク体験、言語聴覚養成コースはAAC(拡大・代替コミュニケーション)体験を実施しました。また、毎年2月には思考型イベントとして各学科の実習報告会を開催していました。イベントに参加した学生は、「他の専門職について知ることによって、自らの専門性の学びを深めることができた」と有意義な教育に繋がっていました。
この他、地域連携に関連した以下の項目を実際に業務を担当している方々に経験談を含んだ内容を講義していただいている。
1.ケアマネジャーと薬剤師のかかわりについて、
2.薬剤師の在宅訪問業務について、
3.訪問看護師と薬剤師のかかわりについて、
4.行政と薬剤師のかかわりについて、
5.地域包括支援センターと薬剤師のかかわりについて、
6.医師と薬剤師のかかわりについて,
7.西東京市在宅療養連携支援センターと薬剤師のかかわりについて、
8.在宅支援診療所の看護師と薬剤師のかかわりについて、
9.言語聴覚士と薬剤師のかかわりについて、
10.医療ソーシャルワーカー(MSW)と薬剤師のかかわりについて、
11.ヘルパーと薬剤師のかかわりについて、
12.薬剤師の地域での役割について

多職種連携演習を行う医療施設名

日本医科大学

薬剤師国家試験への取組み

 本学では薬学キャリア教育研究センターを設置し、薬学共用試験(CBT、OSCE)や薬剤師国家試験合格に向けて全面的な支援を行っています。1年次から卒業まで長期的戦略に則った対策プログラムに加え、学力強化活動、自宅のパソコンでも学習できるe -ラーニングなどの学習環境を整え、学生が安心して試験に臨めるようなさまざまな支援を行っています。また、充実した臨床実習も実施しており、この経験を国家試験の実務問題対策にも活用しています。

卒業研究

薬学科
 5・6年次の「卒業研究1・2」は、必修科目として開講されています。主に1~4年次までの学習、あるいは病院・保険薬局での実習体験を踏まえて、学生が主体的に学修できる研究テーマを設定し、科学的根拠に基づいて問題点を解決する能力を修得すると同時に、それを生涯にわたって高めつづける態度を養うために、学生の卒業後の進路やニーズに応じて、各研究室を中心とする演習形式や実験形式の卒業研究を実施します。自分の学術的探究心や将来の進路に合わせて学修し、薬学部主催の卒業研究発表会において全員が卒業研究の成果を発表します。
 2022年度までの研究室配属は4年次の2月からでしたが、2023年度からは、全4年生が4月から研究室に配属されることになりました。配属学生の中でも、研究の実施を希望する学生は専門的な薬学研究を早期に体験することによって研究力を養うことを目的とする「研究者養成コース薬学研究」と呼ばれる選択科目を受講することができ、担当教員の指導を受けながら各研究室のテーマに沿った研究を実施して実施しています。研究室に配属された学生は、7月末に研究領域毎に開催される卒業研究発表会で研究内容を発表しています。また、卒業研究2を実施中に科目等履修生として大学院修士課程の科目を履修し、卒業後に更に研究を実施して修士論文の提出と発表を行い、1年で修士の学位を取得できる制度も存在しています。

大学独自の奨学金

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