東京理科大学 薬学部

6年制薬学科の特色

 知性に富み、倫理観と豊かな人間性を備えた研究心のある薬剤師と、様々な薬学の分野において指導的立場となれる人材の養成を目的としています。そのため、本学の伝統である「実力主義」に基づく教育方針の下「薬学教育モデル・コア・カリキュラム」に準拠した基礎薬学教育、そのコアカリキュラムによらない大学独自の教育を実施しており、特に「卒業研究」を極めて重視しています。臨床現場の問題を基礎的に解明するリバーストランスレーショナルを教育研究の理念・方針とし、本学のデータサイエンスプログラムを活かした情報薬学のほか、根拠に基づく的確な予測、評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会との調和の上で最も望ましい姿に調整するための科学であるレギュラトリーサイエンスを教育・研究の柱としています。

病院や薬局の実務実習について

【特色や取り組み】
 大学独自に契約する病院で実習を行い、大学と医療機関が緊密に連携し内容の充実化を図っている。

実務実習を行う・主な病院・診療所名

筑波大学附属病院、日本医科大学付属病院、東京医科歯科大学病院、獨協医科大学埼玉医療センターなどの病院 23カ所

実務実習を行う・主な保険薬局

千葉県、東京都、埼玉県、茨城県、神奈川県などの薬局 89カ所  調整機構により実習先を確保

アドバンスト教育

 東京理科大学薬学部では、「基幹基礎科目」、「関連専門基礎科目」、「専門基礎科目」、「専門科目」を効果的に配置しています。
「専門科目」では、講義の他に、多くの実験、実習、演習等の授業科目を重点的かつ効果的に組み合わせることで薬学の専門知識を深化させ、併せて他の授業科目との関連や学問探求の方法を学び、かつ人間性の陶冶と問題発見・解決能力の育成を行い、さらに学士課程の集大成として卒業研究を配置しています。
 アドバンスト教育については、多くの専門科目の中で実践しています。本学におけるアドバンスト教育には、薬剤師業務の医療現場でのニーズの変化や医療の国内外の動向に対応、あるいはそれらを先取りする科目があり、他にも高度で応用的な基礎研究や臨床研究の実施、探求心旺盛な学生の将来の展望にも配慮した授業、病院及び薬局における薬学実務実習を経験した上での研究の取りまとめ等、多様な学修形態を用意しています。
 また、他学部・他学科の科目を履修可能であり、薬学という専門分野を超えて幅広く関心のある科目の履修も可能です。

多職種連携教育の具体的な内容

 5年次の「ケアコロキウム」にて、筑波大学医学群医学類3年生、看護学類4年生らとともに8人程度のスモール・グループを形成し、5日間集中のテュートリアル形式にてSGDを行っています。本科目は、医療現場において実在した事例をもとに作成されたシナリオに関して多職種の学生と議論することで、チーム医療の重要性を学ぶとともに、チーム医療における自らの更なる貢献を目指し、人として、また薬剤師として何ができるかについて探求することを目的としています。

多職種連携演習を行う医療施設名

「ケアコロキウム」は対面とオンラインを組み合わせて行なっており、本学の学生が筑波大学医学群に赴く日と筑波大学の学生が本学薬学部に赴く日を設定しています。

薬剤師国家試験への取組み

 5年生はスマートフォンからでも利用できる自己学習システムにより随時学習できる環境が整っており、大学側は学生の学習状態と弱点の科目を把握し指導を行います。また、6年生は、4月から7月までを薬剤師国家試験を把握する期間とし,過去問を中心に学習した後、過去問試験や模擬試験で実力を把握してもらいます。7月から11月までは、定期的な模擬試験と対策講義を組み合わせて、到達度と苦手領域を確認しつつ、その克服と新規問題への対応などに力を入れる期間としています。また、成績が伸び悩む者には、勉強方法などアドバイスを行います。なお、10月までは卒業研究と国家試験対策を並行し、11月以降は薬剤師国家試験合格に向けた学習に専念してもらいます。

卒業研究

【6年制学科】
 東京理科大学の高度な臨床的薬学研究及び薬学的基礎研究によって「研究者としての実力とマインドを有する薬剤師」及び「薬剤師としての実力とマインドを持った研究者」を育成します。両学科共通で、4年次からは卒業研究のため、研究室に配属されます。薬学部のすべての研究室では、両学科の学生が共に研究に取り組む環境を用意しています。薬学科においては、病院や薬局で行われる長期実務実習を挟み、4年次から6年次までの3年間を卒業研究期間としています。5年次は実務実習に専念しておりますが、6年次には日本薬学会年会や関東支部大会において、研究成果の発表を推奨しています。また、6年次の11月には卒業研究発表会を開催し、各研究室から1名程度が口頭発表、全ての学生がポスター発表を行い、全教員が分担して研究発表の評価を行います。修士課程相当の研究力が養われることを期待しています。近年では、6年制の大学院である博士課程への進学者も増える傾向にあります。
 
【4年制学科】
 両学科共通で、4年次からは卒業研究のため、研究室に配属されます。薬学部のすべての研究室では、両学科の学生が共に研究に取り組む環境を用意しています。生命創薬科学科においては、4年次の配属に先んじて、3年次に研究室体験ができる選択科目も開講しています。多くの学生が大学院進学するため、4年次の卒業研究と修士課程及びその後の博士後期課程における研究の継続性を実現しています。生命創薬科学科における修士課程と博士後期課程への進学率が高いこともあり、学部における卒業研究発表会は、1月下旬から2月下旬に開催しています。

4年制の教育目標・育成する人材

 4年制学科の生命創薬科学科は、「先端医療を支える高度な知識と技能を備えた創薬研究者の育成」を教育目標とし、次の能力を身に付けた人材を育成しています。
・自然・人間・社会に係る幅広い教養を修得し、専門分野の枠を超えて横断的にものごとを俯瞰できる能力。
・医薬品の創製に携わる者としての高い倫理観と使命感。
・医薬品の創製に関する研究を遂行するために必要となる基礎的な学力および技術に加えて、その上に立つ創薬科学、生命薬学に関する専門知識。
・最先端の医療や科学に関する知識を積極的に取り入れ、問題解決に向けた適切な方法を立案し、実践していくための能力。
・研究者として必要なコミュニケーション能力ならびにプレゼンテーション能力に加えて、国際的な視野をもって医薬品の創薬や人類の健康維持に携わる研究者・技術者として、広く社会に貢献する意欲。

4年制のカリキュラムの特色

 国際的に通用する高度な創薬研究者を育成するために、病気の発症メカニズムや、薬が患者にどう効くのかを理解するカリキュラムを提供しています。そのため学部との接続を重視した大学院修士・博士後期課程の教育・研究を進めています。3年次までに、卒業研究を除く、卒業に必要な単位を修得できるようカリキュラムが設定されており、その後の4年次と修士課程の2年間と博士後期課程の3年間は、専門研究に打ち込める教育環境を提供しています。また、本学の特徴である情報科学教育(データサイエンス教育)を1年次から取り入れてデータサイエンス教育に係る科目が開講されており、実際の実験をする研究とデータサイエンス研究の双方の研究が理解できるのも本学科の特色といえます。

学部から大学院に繋ぐ研究期間の確保

 4年制学科の生命創薬科学科では、学部4年間と大学院修士課程2年間とその後の博士後期課程3年間の接続を重視した教育・研究を目指しており、学部4年次から修士課程を見据えた研究活動を行うことによって、早期からの専門的研究能力の育成を目指しています。また、4年次では早期の大学院専門教育(特論科目:2単位まで)を受けることができます。学部在籍中に大学院科目の先行履修を行うことによって、大学院における高度な学びと研究をさらに深めるとともに、修士課程での研究時間の確保へと繋げています。

大学独自の奨学金制度

本学には様々な状況に合わせた奨学金制度があります。
以下のURLに詳細がありますので、ご確認ください。
https://www.tus.ac.jp/tuslife/campuslife/scholarship/

地域のアパート・マンションのモデル家賃

・学生マンション
58,000円~75,000円
・アパート、下宿等
55,000円~85,000円
・学生寮
44,000円~88,000円
※食事込の場合は82,500円

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