立命館大学 薬学部

6年制薬学科の特色

 1学年100名の少人数制できめ細かい教育を展開しています。1・2回生時に「物理」や「化学」といった基礎科目を学び科学的思考力を身に付け、4・5回生時には「医療薬学実習」「実務前実習」「病院・薬局実務実習」といった臨床系実習科目を履修し、考える力、課題発見・解決能力を養います。また、薬学の専門分野において英語でプレゼンテーションできる能力の習得を目指し、独自の英語プログラムを設置しています。6回生時の「薬学総合演習」では、薬学部全専任教員による講義と演習が実施され、入学時から学習した内容について総合的に復習し、医療の現場で必要となる知識、技能を確実に修得します。

病院や薬局の実務実習について

【特色や取り組み】
 薬局11週間、病院11週間の約5か月間の実務実習を通じて、患者・生活者本位の視点に立ち、薬剤師として病院や薬局等の臨床現場で活躍するために、薬物療法の実践と、チーム医療・地域保健医療への参画に必要な基本的事項を修得します。各病院や薬局の担当教員は、病院・薬局の指導薬剤師と連携を取りながら、複数回の各施設訪問等を通じて実習中の学生に手厚い指導を行っています。

実務実習を行う・主な病院・診療所名

滋賀医科大学医学部附属病院、京都大学医学部附属病院 他  43カ所

実務実習を行う・主な保険薬局

滋賀県薬剤師会会営薬局 他 70カ所 

調整機構により実習先を確保

アドバンスト教育

 薬剤師としての力量を高め高度な専門知識と技能を備えるため、病院・薬局実務実習の前後にあたる4回生および6回生を中心に、発展的な内容を学ぶ「臨床診断学」、「臨床試験概論」、「地域薬局学」、「漢方医療薬学」、「次世代創薬」、「症例検討演習」といったアドバンスト科目を配置しています。
 卒業後に希望する進路に応じて科目選択を行い、職業人として活用できるよう、より高度な知識を修得します。
 科目選定の参考として以下3つの履修モデルを設定しています。
・病院・薬局薬剤師
・医薬品開発
・公務員/行政

多職種連携教育の具体的な内容

 本学では、滋賀医科大学との協力や学生交流に関する協定に基づき、医療人としての価値観を共有した医師・薬剤師・看護師を育成するため、「立命館大学薬学部と滋賀医科大学との多職種連携教育プログラム」を実施しています。具体的には、滋賀医科大学の医学生、看護学生および本学薬学生の混成チームをつくり、1つのテーマについてそれぞれの立場から意見を交換し共に学ぶことで、お互いの職種・職能を知り、多職種が連携しチームとして医療を提供することの重要さや難しさを学んでいます。また、滋賀医科大学医学部附属病院の現役の医師・薬剤師・看護師による「多職種連携・チーム医療」に関する講演会を実施しています。その他にも、本学部生が滋賀医科大学医学部の講義科目や症例検討を行う演習科目を受講する機会を設けたり、滋賀医科大学医学部生を本学部研究室に短期研修として受け入れる機会を設けたりといった取組も行っています。

多職種連携演習を行う医療施設名

滋賀医科大学医学部附属病院

薬剤師国家試験への取組み

 正課外として対策講座や複数回の模擬試験を実施しています。模擬試験については、試験結果の講評や解説を行い、弱点克服や実力強化を目指して指導しています。模擬試験の成績が伸び悩む学生や勉強に行き詰っている学生へは、適宜面談を行うなど薬学部の人的、知的パワーを結集して、国家試験合格のための学びをサポートします。

卒業研究

【6年制学科】
 卒業研究は 3 回生秋学期以降に履修し、修得した様々な薬学の知識・技能を総合して、さらに深い探求と理解を高度化するもので、より実践的な知識・技能を獲得します。また、研究する心と態度、高い創造性、問題発見・解決型の能力の養成を目指します。

【4年制学科】
 3 回生秋学期に「卒業研究 A」、4 回生に「卒業研究 B」を配置しており、論理的思考、発表、そして展開方法という研究者としての基礎的能力を修得します。
「卒業研究 A」では、研究室に配属して、研究活動に対する基本的態度、文献調査の重要性と方法、基本的な実験技術を学ぶとともに、各自の研究テーマを決定し、実験の計画、遂行、結果の解釈と考察、発表という研究のプロセスを体験的に学びます。「卒業研究 B」では、研究テーマに沿って実験を進め、未知の課題の解決に取り組みます。あわせて問題解決能力を涵養し、研究成果をまとめて発表する方法を習得します。最先端の医薬品創製と医療を支える薬学研究者等を目指して、大学院進学を視野に入れた研究指導が行われます

4年制の教育目標・育成する人材

人材育成目的
 創薬の高度な専門知識と研究力を有し、医薬品などの基礎研究および臨床開発において活躍できる人材を養成することを目的としています。
教育課程編成・実施方針(カリキュラムポリシー)
1.豊かな教養や人間性を涵養する科目を配置する。
2.薬学を基盤とし、最先端の創薬研究に必要な知識、技能を養成する科目を系統的に配置する。
3.薬学や医学の発展・高度化に対応できる幅広い知識、論理的な思考力を養成する科目を配置する。
4.企業や大学において基礎研究および臨床開発に必要な問題発見・解決能力を醸成する科目を配置する。
5.英語での情報収集・発信能力を涵養する科目を系統的に配置する。

4年制のカリキュラムの特色、独自の取り組み

 薬学科と互いに連携した教育・研究を展開することで、薬学の基礎から臨床まで「薬を中心に据えた」人の健康にかかわる自然科学の知識と技術を幅広く修得します。
 3,4回生時には、学生の多様なニーズに応える様々な選択科目が配置されており、自分の興味や希望する進路(化学系創薬研究者、生物系創薬 研究者、臨床 開発・医薬情報担当者)に合わせて科目を履修することが可能です。
 3回生秋学期からの卒業研究では、第一線で活躍できる、問題発見・解決能力を備えた創薬研究者の養成を目指します。

4年制学科から大学院に繋ぐ研究期間の確保

 学生の研究遂行にあたり、指導教員が主導しています。

大学独自の奨学金制度

 弊学入試情報サイトhttps://ritsnet.ritsumei.jp/fee/scholarship/index.html 並びに、立命館大学ホームぺ-ジをご参照ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/scholarship/

地域のアパート・マンションのモデル家賃

 立命館大学生協で案内している物件の一例:約4~5万円程度/月

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