6年制薬学科の特色
本学は、全国に先駆けて対話演習を取り入れる等、コミュニケーション教育に力を入れてきました。1年次の導入教育から問題解決能力醸成のための小グループ討議を積極的に行っています。1年次後期の「サイエンスコミュニケーション」では、本学教員が開発した「構造式のUNOカード」(特許取得済)を使ったゲーム感覚のグループワークを取り入れ、楽しみながら化学を学んでいます。3年次の「臨床コミュニケーション演習」では、全国的にも有名な岡山SP研究会の協力を得て模擬患者(SP)との医療面接を行っており、患者さんに関わっていくことを具体的に考えるための良い機会としています。さらに、豊富な臨床経験をもつ実務家教員を配した臨床薬学教育研究センターが中心となって4年次の実務実習事前学習を行い、5年次の長期実務実習に臨んでいます。実務実習の直前には全教員が関わり、患者シナリオに基づく統合演習も行っており、小グループで1つの症例に取り組んで最適なケアプランを作成し発表しています。最終学年には、卒業研究の総仕上げである発表会や、全教員が担当する「卒業特別講義」が配置され、6年間の学修の総復習を行っています。その他、2019年には「学べる薬局」として中四国初となる薬学部附属薬局(しゅうじつ薬局)を開局しました。「全ての学年で薬局に関わる教育活動を行う」を目標に、臨床現場で役に立つ「実地有用」な人材育成を実践しています。さらに、文部科学省補助事業を通して導入された「オンライン服薬指導システム」を用いて、DX技術を活用した次世代医療に向けた人材育成を推進しています。
病院や薬局の実務実習について
特色や取り組み
医療の現場において、薬剤師だけでなく医師や看護師といった医療スタッフ、患者さんとの触れ合い、また、地域における薬剤師の役割などについて実習・実践を通じて体験します。岡山県内の病院実習では、岡山独自のグループ実習(様々な特徴を有する複数の病院での実習)を実施しています。また、中四国、近畿などでのふるさと実習も行っています。1人の学生に対して3回以上の実習施設訪問を行い、学生や指導薬剤師と面談して実習進捗状況を確認するなど、教員全員体制で丁寧な実習指導を行なっています。さらに、すべての実習施設とリアルタイムな情報交換が可能なWebシステムを導入し、担当教員は日々の日誌を確認すると共に週の振返りではコメントを記入する等、各学生に適した充実した実務実習となるように万全なサポート体制をとっています。
主な病院・診療所名
岡山医療センター、岡山市民病院、岡山済生会総合病院、心臓病センター榊原病院、川崎医科大学附属病院、岡山赤十字病院、岡山労災病院、総合病院岡山協立病院、倉敷中央病院、川崎医科大学総合医療センター、倉敷成人病センター、津山中央病院、尾道総合病院、岩国医療センター 等、36カ所 調整機構により実習先を確保
主な保険薬局
マスカット薬局、ユーカリ薬局、肥後薬局、赤松薬局、いずし薬局、おかやま薬局、サンヨー薬局、虹いろ薬局、サカエ薬局、くすりのラブ薬局、ハロー薬局、ソーク薬局、マツモトキヨシ、あかり薬局、コーモト薬局、虹の薬局、就実大学薬学部附属薬局、ブルークロス薬局、ゴダイ薬局、スター薬局等、46カ所 調整機構により実習先を確保
アドバンスト教育
2年次~5年次までの期間に、興味のある領域や目指す進路に応じて自分の学びたいアドバンスト科目を自由に選択します。必修科目で学ぶ基礎知識を元に専門的・実践的内容を学び、長期実務実習に臨むモチベーションや新薬研究開発への興味を高め、大学の基礎教育と臨床現場との間をつなぐという重要な位置付けにある科目群です。「創薬化学」、「細胞工学」、「生体機能調節学」、「ゲノム科学」といった基礎専門的科目、「漢方薬学」、「臨床疫学」、「フィジカルアセスメント」といった応用的科目等、幅広い領域をカバーする数多くの科目が開講されています。また、「専門薬剤師概論」では、臨床現場で活躍する各種の専門薬剤師を講師に招いて、希望する将来像を思い描けるような講義を提供しています。「薬剤師と地域医療」では地域における薬剤師の役割について希望に応じて学外授業を行うなど、実践力を重視した教育を行っています。「薬学海外研修」ではオーストラリアの大学と連携し、海外における薬剤師の役割や医療制度について体験的に学びます。さらに2024年度からは、「キャリア支援プログラム」が始まります。「高度医療」、「危機管理(災害医療)」、「地域医療と薬局経営」、「心のケア」の4つのオリジナルプログラムを通して、高度医療を支える実践力や地域に活かせる対人援助力を身に付けていきます。
多職種連携教育の具体的な内容
1年次〜5年次まで、各学年で段階的に多職種連携について学習しています。1年次の「薬学への招待」ではチーム医療の一員としての薬剤師の役割について学んだり、「早期薬学体験」では実際に病院や薬局を訪問し、薬剤師が他の医療者と連携しながら患者さんや地域の医療に貢献していることを学んだりします。さらに、3年次の「薬局管理学演習」では病院や地域におけるチーム医療の重要性について、附属薬局での学外演習にて学んでいます。また、「臨床コミュニケーション演習」では模擬患者との対話を通して、適正な薬物治療に関するケアプランを作成する演習も行っています。4年次の「臨床薬学総合演習」や「薬剤師職能論」では医療の現状を踏まえた薬剤師の位置付けと役割について、少人数グループでの討議や外部講師による実例の紹介を通して具体的に学んでいます。加えて、「薬学統合演習」では患者シナリオに基づいてファーマシューティカルケアプランを作成したり、現役の医師を招いてフィジカルアセスメントを通した医師及び看護師との連携を演習形式で学習したりするなど、多面的にチーム医療について学習しています。その後の長期実務実習においても、チーム医療の中での薬剤師のありかたについて実臨床の場で学んでいきます。
多職種連携演習を行う医療施設名
岡山大学病院、岡山赤十字病院、川崎医科大学附属病院、倉敷中央病院、岡山協立病院、倉敷成人病センター、川崎医科大学総合医療センター、岡山ろうさい病院、岡山済生会総合病院、岡山医療センター、岡山市民病院、津山中央病院、岡山旭東病院、就実大学薬学部附属薬局、ユーカリ薬局、虹いろ薬局、リード薬局、サンヨー薬局、E薬局、赤松薬局、クレア薬局、おかやま薬局、ひかり薬局、サカエ薬局、くすりのラブ薬局、アイビー薬局、ザグザグ薬局、あかり薬局、コーモト薬局、特別養護老人ホーム いやしの杜 他
薬剤師国家試験への取組み
就実大学では、少人数担任制で個々の学生をサポートすると同時に、委員会を通じて学年に応じた支援を展開しています。1年次~3年次までは学修支援委員会及び学修支援センターが中心となり、高校で学ばなかった科目や苦手科目の補習を集中的に行っています。さらに、勉強法のガイダンスや個別面談、質問会を開催し、特に初年次でのつまずきを防ぐための学修支援を強化しています。2年次~4年次では、年度当初に学年別総合実力テストを実施することで総合的な学力到達度を見積もり、支援に活かしています。3年次〜4年次にかけてはCBT関連委員会が中心となり、CBT対策勉強会や補講を実施して共用試験に備えると同時に、特に物理・化学・生物に関する基礎学力を固めます。5年次~6年次は国家試験関連委員会が中心となって、学力向上に向けた万全の支援対策が組まれています。具体的には、基礎から臨床にわたる定期講習会の開催及び模擬試験の実施し、実力アップを図っています。目標達成度の低い学生には、担任や委員会を通じた個別指導が行われています。さらに6年次には卒業関連委員会が中心となって、本学全教員による「卒業特別講義」が実施され6年間の総復習が図られています。
卒業研究
4年次開始時に、学生の希望に基づいて研究室配属が行われます。卒業研究では、調査・実験・セミナー等を通して問題発見・問題解決能力の醸成を図ります。加えて、上級生から下級生へ実験の手技等の伝達や、学年間を超えた交流も生まれています。さらに、研究活動を奨励するための補助制度もあり、多くの学生がこれを利用して研究成果を発表しています。6年次には卒業研究の集大成として「卒業特別研究発表会」が開催され、全員がポスター発表を行い、その中で活発な討論が行われています。
大学独自の奨学金
経済修学支援奨学金 若干名 授業765,000円(減免)
海外留学支援奨学金 若干名 30万円以内
HPのURLはこちらです。
https://www.shujitsu.ac.jp/campuslife/shougakukin/
地域のアパート・マンションのモデル家賃
一人暮らし
本学周辺 家賃39,000円程度
岡山駅周辺 家賃50,000円程度
本学指定学生寮(学生会館)・指定学生マンションもございます。詳細は、こちらをご参照ください。
https://www.shujitsu.ac.jp/campuslife/shitei/