東北医科薬科大学

6年制薬学科の特色

 令和6年度入学生選抜から、生物での受験が可能となりました。高校のときから化学のみならず生物・生命科学に興味をもつ方の学問的欲求も十分満たせるようなプログラムを用意し、医療人としてのアイデンティティを早くから自覚できるような教育を提供します。

本学の教育の特色は大きく下記の5点に集約されます。
1.多様な学習ニーズに対応するため、リメディアル教育(物理、化学、生物)を全て必修化し、基礎学力の醸成を図ります。
2.多職種連携の観点から、医学部生と共に学び育つカリキュラムとして、1~4年次の各学年に医薬連携科目を設定しています。
3.地域医療重視の観点から、地域医療薬学教室を新設し、薬剤師業務に基づく実践的なカリキュラムにより、救急・災害医療や包括医療などに貢献できる力の醸成を図ります。
4.薬剤師としてのキャリアデザイン構築のため、附属病院と連携した臨床教育を行うほか、充実したキャリア支援プログラムを提供しています。
5.授業内容の確実な定着を図るため、録画した講義データやICT教材を提供し、学生の能動的な学びを積極的に支援しています。

病院や薬局の実務実習について

特色や取り組み

 学生自身の希望に合わせ、東北6県で実施しています。薬局・病院という慣れない実習環境において、各2ヵ月半の実習が実り多いものになるよう、実習期間中は4年次までに学内で携わった教員による、実習実施内容の週単位のモニタリング、フィードバックの実施および実習施設への訪問を行っているほか、学内に実務実習専用の相談窓口を設けています。また、実務実習終了後は学内で成果報告会を行い、自身の発表や友人の発表内容を共有することで、実務実習での学びをより深めてもらっています。

 

主な病院・診療所名

東北医科薬科大学病院、東北医科薬科大学若林病院、東北大学病院、仙台医療センター、東北労災病院 77カ所

主な保険薬局

マリーン調剤薬局、ヤマザワ調剤薬局、カメイ調剤薬局、ひかり薬局、クオール薬局 140カ所 

調整機構により実習先を確保

アドバンスト教育

・未来志向の薬剤師とはを考える:科学の進歩、医療の進歩、AIの加速、社会情勢の変化等を受け、将来の薬剤師はどうあるべきかを複合的に学習するとともに、個々の学生が社会に出た後に、自分はどうあるべきかを深く考えるプログラムです。

・解剖された人体に触る:医学部の解剖学実習で、ご献体の解剖が行われます。薬学部生は解剖された人体に手で触れる見学を実施します。机上で学んできた心臓・消化器官・肺・膵臓・脾臓・肝臓・膀胱をつぶさに見学し、各臓器が想像上のものではなく実体験として自分の頭の中に浮かぶようになるプログラムです。     
・薬物投与を自分で設計する:医薬連携科目で、医学部に出向き、ロールプレイ的手法を活用します。疾患ごとに具体的に薬物投与(どの薬を、どのように患者様に投与すべきか)を自分で設計し、患者モデルに投与できるようになるプログラムです。      

多職種連携教育の具体的な内容

 多職種連携教育の土台として、本学の医学部、附属病院と連携した教育を行っています。
 特に本学では、医学部生と共に学ぶ機会を1年次から多数設けています。1年次前期の「薬学入門演習」では医学部と合同で、不自由体験を行っています。また、医療人に求められる資質についてグループディスカッションを行い、薬剤師が医療の現場でどのように活躍しているかを学びます。1年次後期の「地域の医療・福祉・生活Ⅲ」では医学部と合同で、東北各県の医療や福祉等の現状と課題を知った上で、別地域の事例等の比較に基づいて、理解を深めます。
 2年次以降も様々な学問領域において、医薬連携科目を通じて、多職種連携教育を実施してまいります。

多職種連携演習を行う医療施設名

東北医科薬科大学病院

薬剤師国家試験への取組み

 1年次では、基礎固めとして物理、化学、生物のリメディアル教育を必修科目として設定しています。また、1年次~3年次においては苦手分野の克服を目的に補習講義を実施しています。4年次にはCBT対策の模試、特別講義の実施、5年次には実務実習の合間を縫って、学内の確認試験を複数回実施し、国家試験へ向けた知識の定着度合いを確認します。6年次には、特別講義の複数回の実施と外部の模試の複数回の実施により、国家試験の合格水準へ達するだけの十分な対策を講じています。

卒業研究

6年制

 5年次から6年次の前期にかけて、配属教室にて教員による指導のもとで医療や薬学のテーマで実験研究、調査研究、症例研究等を行います。その過程で問題発見解決能力、コミュニケーション能力、自己研鑽能力を醸成します。
 研究成果については、6年次の7月下旬にポスター発表と質疑応答を行い、卒業論文を大学に提出します。

4年制

 3年次後期から4年次にかけて、配属教室にて各配属教室の指導方針に従って指導を受け、各研究課題に取り組みます。その課程で問題を発見し解決する確かな能力を養い、研究、開発、技術職など様々な分野で活躍できる多様な人材を育成します。4年次の2月には、卒業研究発表会を実施しており、特に優秀な発表を行った学生に対し優秀発表賞が授与されます。

4年制の教育目標・育成する人材

 生命薬科学科では、薬学・生命科学に携わる人としての心豊かな人間性と倫理観を持ち、医学と薬学の2つの領域にまたがる生命科学を探究するとともに高度の専門知識を修得し、健康に関する様々な分野で活躍する人材の養成を目指します。卒業研究では問題を発見し解決する確かな能力を養い、研究、開発、技術職など様々な分野で活躍できる多様な人材を育成します。本学大学院をはじめとする大学院への進学を希望する学生が多いのも特徴です。日々発展する生命科学に対応した「くすりと生命現象との関わり」を理解する人材は、製薬会社、化学系・バイオ系会社など多岐にわたる業界で活躍しています。

4年制のカリキュラムの特色、独自の取り組み

 生命科学や基礎薬学を土台に、医学と薬学の二つの領域にまたがる生命科学の専門的な知識・技術を修得できるような教育課程、すなわち他の4年制理系学部には無い独自のカリキュラムを展開しています。主に1年次~2年次において、教養教育、情報教育などを通じて、医療・生命に関わる者に必要な知識と心構えを身につけます。専門教育は先端的な生命科学領域を一層充実させた医薬関連科目、卒業研究などで構成しています。また、大学院進学や研究者を目指す学生への研究指導を充実させ、多様な進路を考慮したキャリア支援講座やインターンシップの実施など、それぞれの進路にあわせた科目も開講します。活躍の場は製薬会社、化学系・バイオ系会社にとどまらず、食品、化粧品会社など多岐にわたります。

4年制学科から大学院に繋ぐ研究期間の確保

 生命薬科学科では、3年次前期に研究室配属の希望調査を行い、調整した上で配属教室を決定します。3年次後期から各配属教室で卒業研究を始めるわけですが、3年次後期は毎日午後以降は研究に充てることができます。また3、4年次の授業は選択科目が多く配置されているため、学生にとって自由度が大きくなり、特に4年次では自分のペースで研究に没頭できるようなカリキュラムになっています。したがって、大学院進学を目指す学生にとっては修士課程の前段階として十分な自己研鑽の時間を確保できます。特に大学院進学後も配属教室を変更しない場合、研究室にも十分慣れていることから、進学後も非常にスムーズに余裕をもった研究生活を送ることが可能です。

大学独自の奨学金

【東北医科薬科大学創設者高柳義一奨学金】人物・学業とも健全かつ優秀で、修学上経済的に困難な学生へ貸与する奨学金です。
○貸与月額=64,000円(無利子貸与)

地域のアパート・マンションのモデル家賃

契約学生寮はありません。

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