6年制薬学科の特色
本学部のカリキュラムには、全人的視野を養うための共通教育科目と、薬学の基礎を学ぶ基礎薬学および医療の実践を学ぶ医療薬学の二つからなる専門教育科目とがあります。まず1年次では共通教育科目を通して幅広い知識を身につけるとともに、基礎薬学科目の中でも基礎中の基礎である「物理」「化学」「生物」をしっかり学びます。2、3年次では、基礎薬学、医療薬学の2つの専門科目に加えて、多くの実験実習科目を展開し、理論と実践を結ぶ高度な薬学スキルを修得します。4年次では医療現場での実務実習に向けて、臨床薬学系の医療薬学科目の知識、技能、態度を修得します。5年次では病院・薬局での実務実習を通して臨床に係わる実践的な能力を養い、高度で幅広い知識と技能を有する薬剤師を目指します。また、4年次2月から専門研究室に配属し卒業研究に取り組みます。6年次では卒業研究をまとめるとともに発表会を行い、これまでの学びの集大成として総合薬学演習を行います。
薬学コアカリキュラムにのっとった薬学専門教育の充実は勿論ですが、加えて臨床関連分野の教育を重視しているのが本学部の特徴です。「分かるまで教える、出来るまで行う」をモットーに、不得手な科目が生じれば特別の時間を設けて一人ひとりをしっかりとサポートする教育を行っています。⤾
病院や薬局の実務実習について
特色や取り組み
6年制薬学教育は、教養教育、医療薬学をはじめとする専門教育に加えて、実際の臨床の現場における実務実習の充実が図られており、それらを有機的に組み合わせることにより、医療人として相応しい質の高い薬剤師の養成を図ることを目的としています。2024年度より改定されたコア・カリキュラムでは、薬学実務実習の意義として「単に実務経験を積み、技能を向上させるのみならず、医療チームの一員として主体性を持ち積極的に参加することで、患者の背景や価値観、経済的な要因、家族との関係性等、全人的・総合的な医療に必要な視座を高め、薬剤師の職業的な知識・思考法・技能・態度の基本的な部分を学ぶ機会となること」とされおり、実務実習の重要性は益々高くなります。本学では、この実務実習をより有意義なものにするために、十分な時間をかけて事前学習を行っています。加えて、実務実習前には直前オリエンテーションそして実務実習終了後には実務実習で得られた成果の報告会を開催して、効果的で有意義な実習となるよう工夫しています。また、広島県外出身者に対しては、ふるさとでの実習も支援しており、2024年度は長野、東京、福井、和歌山、鳥取、島根、愛媛、山口、福岡、大分、宮崎、熊本、鹿児島、沖縄の各都県で実務実習を行う予定にしています。
実務実習を行う・主な病院・診療所名
広島市民病院、安佐市民病院、舟入市民病院、広島大学病院、マツダ病院、県立広島病院、JA廣島総合病院、広島赤十字・原爆病院、土谷総合病院、JR広島病院、国立病院機構各医療センター 他 42カ所
実務実習を行う・主な保険薬局
安佐薬剤師会所属の各保険薬局を中心に、他に広島市内のエスマイル薬局グループ、コスモス薬局グループ、ファーマシー薬局グループ、オール薬局グループ、すずらん薬局グループ、ライフアートグループ薬局各店等 75カ所 調整機構により実習先を確保
アドバンスト教育
未回答
多職種連携教育の具体的な内容
未回答
多職種連携演習を行う医療施設名
未回答
薬剤師国家試験への取組み
薬学共用試験および国家試験に関しては、各対策委員会を設置して取り組んでいます。業者の全国模擬試験を数回行い、受験後は教員がそれをフォローアップすることとし、効果的な教育が施せるように努めております。補習も教員と様々なコンテンツの適切な組み合わせを作り、学習効果を高めております。加えて個別指導やグループ指導を取り入れ、弱点の克服を図ります。5、6年次には授業科目「総合薬学演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」においては薬学部を卒業し国家試験を受けるにふさわしい総合的学力を高める内容の講義や演習を実施しています。
卒業研究
学生は4年次の2月に各分野の研究室に配属し、4年次まで学修した専門知識をもとにして、より専門性を深めるために卒業研究に取り組みます。研究を通して調査・実験で得た結果を考察する知識・技能・態度を身につけ、問題発見力・解決力を養います。さらには薬学に関連した学術誌が読解できる知識を修得するとともに、医療現場や実験研究で必要とされる英語力も身につけます。研究成果は、公開で実施される卒業研究発表会で発表し、卒業研究論文としてまとめます。
大学独自の奨学金
■薬学部特待生制度(薬学特待生) https://www.yasuda-u.ac.jp/admission/ad_pharmacy/
<対象入試>
大学入学共通テスト利用選抜(薬学部薬学科特待生選抜)
<対象者>
原則、令和6年度大学入学共通テストにおいて、本学が指定する4教科6科目の合計得点率が75%以上の者から、成績上位20名までを特待生として認定する。
<内容>
・入学後6年間における授業料を全額免除とする。(入学料、施設設備費、諸費等は別途必要。)
・入学後、学生の本分および学則を守り、成績が本学の定める基準(上位50%以内)を満たす必要がある。
・成績基準の確認は、1年次から5年次まで、毎年度末の成績確定後に行う。基準を満たさない場合は、次年度から薬学部奨学生(薬学パスポート)となる。
■薬学部奨学金制度(薬学パスポート) https://www.yasuda-u.ac.jp/admission/ad_pharmacy/
<対象入試>
・一般選抜前期日程(A日程・B日程・C日程)
・大学入学共通テスト利用選抜(前期日程)
<対象者>
・一般選抜前期日程(A日程・B日程・C日程)の成績上位60名
・大学入学共通テスト利用選抜(前期日程)の成績上位40名
<内容>
・入学後6年間における授業料を、自宅から通学する場合は年間80万円、自宅外から通学する場合は年間50万円とする。(入学料、施設設備費、諸費等は別途必要。)
・入学後、学生の本分および学則を守り、成績が本学の定める基準(上位50%以内)を満たす必要がある。
・成績基準の確認は、2年次から5年次まで、毎年度末の成績確定後に行う。基準を満たさない場合は、次年度から薬学部奨学生(薬学パスポート)の資格を失う。1年次末の成績により、2年次の資格を失うことはない。
■教育ローン利息補給奨学金 https://www.yasuda-u.ac.jp/career/tuition/
<対象者>本学に在籍している学生。
<内容>指定金融機関の教育ローンを利用して、期日までに学納金(授業料・施設設備費・諸費の合計)、本学が開設する海外研修プログラムに係る費用及び病院・薬局実務実習費を本学へ納入した場合、学生の在学期間にかかる利息の全部または一部を、大学が奨学金として学生(父母等)に補給する制度。
㆞域のアパート・マンションのモデル家賃
●本学専用アパート・マンション ○1K中心 個別タイプ(部屋・設備を個人で使用)家賃 2.8万 円~5.3万 円(平均家賃 4万円)
●本学専用アパート・マンション ○1K中心 共同タイプ(部屋は個室、設備は共同で使用 家賃 1.5万 円~2.2万 円(平均家賃 1.9万円)
●近隣一般アパート・マンション ○1K中心 平均5万円