薬剤師を目指すか、製薬業界を目指すか

学費で有利な国公立の薬学部を狙う?

 創薬研究など製薬業界を目指す志願者は、まず国公立大学の4年制学科を選択すると思います。さらに私立薬学部では、慶應義塾大学や東京理科大学、明治薬科大学、星薬科大学などが併願の対象になるでしょう。
 また薬剤師を目指す受験生にとって国公立大学は、学費負担が軽いのが魅力です。
 各国公立大学は、特色を持って教育・研究しています。例えば京都大学や大阪大学、北海道大学、東北大学などは研究者養成を目的にしています。
 それらの薬学部の薬剤師職進出者は次のようになります。
 京都大学23%(26名中6名)、大阪大学51.8%(27名中14名)、北海道大学31%(29名中9名)、東北大学45%(20名中9名)。薬剤師を目指すのは少数派のようです。
 薬剤師として多くの卒業生を輩出しているのが富山大学、岡山大学、広島大学、長崎大学、熊本大学、岐阜薬科大学などです。まだ卒業生は出ていませんが和歌山県立医科大学は薬剤師養成に力を入れるものと考えます。

薬剤師教育に恵まれた環境が特色

 国立大学の薬学部に共通する条件は、学内に医学部があり附属病院を持っていることです。医学部教員の指導を受けたり、臨床教育、多職種連携・チーム医療教育の環境が整っています。岐阜薬科大学は単科大学ですが、岐阜大学と隣接した立地であり常に教育連携をする関係にあります。
 4年制学科に入学しても臨床がそばにあるメリットが大きいでしょう。
 学費や教育環境という魅力があるため、入試はハイレベルです。
 もちろんストレート国試合格率が60%以下の薬学部はありません。
●国公立大学のストレート国試合格率
https://yakkei.jp/contents/jiten/25/national-univ.jpg
詳細は、会員限定記事をご覧ください。

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