3.薬剤師国家試験、6年制学科 ストレート卒業・国試合格をチェック

国家試験の合格率だけでは 大学の実力は評価できない

 大学の規模は、300人を超える学生を擁す私大薬学部から100人以下の学生を教育する
薬学部まで様々です。
 一般的に少人数教育の方が教育効果が高いといわれ、きめ細かな指導、学生の理解度に応じた対応が可能です。手取り足取りという指導とは反対に、300人から400人という規模の学生を国試合格に導く大学があります。しかもその多くが合格率90%以上。ストレート卒業率も高いという薬学部は凄いですね。
 私大薬学部では、薬剤師国家試験の全員合格に向けてサポートをする大学があります。
 中には、3回の卒業試験を受けるうちに国試に対応できる力がついたという卒業生もいます。「第1回の卒業試験の低い評価に、このままではまずいぞと思い勉強しました。試験前も大学に通って、仲間と図書館で一緒に勉強。わからないところを教えあって理解を深めていきました」といいます。
 勉強できる環境もチェックポイントでしょう。先輩のコメントなどは要注意です。

薬学部に入学したら勉強しよう

 薬学部の中にはアルバイトを勧めない私大薬学部があります。1年次で基本となる科目を理解しないまま進級すると、つまづくことがあるといいます。そのような学生を出さなためにアルバイトを勧めないのでしょう。
 仮に留年すれば学費や生活費がかさむことになります。薬学部に入学したらストレート卒業を目指して頑張りましょう。成績上位の学生にも、高校で学ばなかった科目や苦手科目があるかもしれません。苦手科目をなくしておくことは大切です。
 ある卒業生は、「国試の勉強をしてみると、基礎科目と専門科目、また専門科目と専門科目がどこかでつながっていることに気づきました。授業は、単独の科目と思っていましたが、全ての科目が関連しており、避けて通ることはできないと思います」といいます。
 教授にこの話をすると「関連に早く気がつくと理解度が増しますね。それにしても国試の勉強をするまで気づかなかったのは残念」とのことでした。

入学した同期と一緒に卒業しよう

 受験生の多くが志望校選択で偏差値を参考に受験すると思います。
 入学時の評価(偏差値)が低かったのに、薬剤師国家試験の合格率やストレート合格率・卒業率をみると上位にあることがあります。
 入学時の評価が低い薬学部でも1学年全体をストレート卒業に導くことがあります。大学の指導と学生が頑張った証しといえます。ストレート卒業率・国家試験合格率などのデータは、文部科学省のホームページで見ることができ、毎年8月に新しいデータに更新されます。ストレート卒業率もチェックポイントです。

2023年3月卒業生(合わせて入試結果)
https://www.mext.go.jp/content/202309011-mxt_igaku-100000059_01.pdf
2022年3月卒業生(合わせて入試結果)
https://www.mext.go.jp/content/20230419-mxt_igaku-100000059_01.pdf
2021年3月卒業生(合わせて入試結果)
https://www.mext.go.jp/content/20230227-mxt_igaku-100000059_01.pdf

各大学のホームページでも修学状況を公開していますから、志望校のデータに目を通しておくといいと思います。

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