1. 目標は薬剤師の仕事? 資格? それとも研究者?

薬剤師? 研究者? 地元就職? 将来のことも考えて…

 薬学部志望者の多くが「病院薬剤師」を視野に入れているようです。保健医療系の学部は、医学部が医師を、看護学部が看護師を育成するように教育と将来の職業が直結しています。ところが薬学部は、薬剤師育成と創薬研究の両面を担ってきた歴史があります。そのため卒業後の進路は右図のように多彩です。
 都市部の薬学部卒業生は、病院・薬局・製薬会社・官公庁など多方面に就職する傾向があります。
 一方、地元就職を考える人もいます。各地の病院・薬局は地元の薬学部に期待を寄せますから、地元就職を希望するなら地域の薬学部で学ぶ方が有利かも知れません。

薬剤師資格を狙うか、研究か 学科選びでの注意事項

 薬学部には、6年制の薬学科と4年制の薬科学科があります。
●薬学科(6年制)
 薬剤師国家試験の受験資格を満たす教育が行われます。薬剤師になるには、6年制の学科で学ばなければならないわけです。
 薬剤師国家試験の受験には、事前実務実習を受け、薬学共用試験に合格した上で病院と薬局で実務実習を受けます。臨床実習に力が入れられているのが特徴です。
●薬科学科(4年制)
 大学により学科名の頭に「創薬」や「生命」がつくことがあります。4年制の各学科は、資格試験をめざさないため自由度の高い教育を可能にしています。特色ある教育を行うことができ、中でも国公立大学は研究者養成を重視しています。

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