医療AIが処方せんにも関与する

　AIを発展させようと「AIホスピタル計画」が進められています。医療ビックデータを使って医療サービスを提供する国家プロジェクトです。
「AIホスピタル計画」は、患者の画像診断結果、バイタルサイン、生活情報をもとにした治療支援をめざしています。疾患を早期発見し、適切な治療方法や治療薬を選択します。
　世界中で発表される医学論文は1日あたり数千件といいます。新しい論報がその日の医療を変えるといわれており、そんな情報が毎日蓄積されています。
　医師が膨大な量の論文から専門領域の情報に目を通すのは不可能です。これはAIが得意とする作業ですから、症例に関係する文献探索は機械に任せることになります。製薬会社もそれら情報をキャ ッチして臨床に届けます。
　機械化が進めば病症を探すだけでなく、解析して治療法や治療薬を医師に提示できるようになります。また、最も高い効果が期待できる医薬品を選択し、効果の薄い医薬品の使用を避けるようになるでしょう。