大学の特徴が「薬学・アドバンスト教育」に表れる
「アドバンスト教育」について
薬学教育プログラム(6年制)は、薬剤師としての基本的な資質や能力を身に付けることを目指しています。
この教育プログラムで、薬学(薬剤師)教育が完成するのではありません。コアカリキュラム7割に加え、残り 3割をオリジナル(アドバンスト) 教育が担って大学の特徴をだすことを求めています。
文部科学省は、薬学教育アドバンスト教育についてガイドラインを例示しています。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/47/siryo/attach/1342145.htm
大阪大学が中心になって高度な医療人養成を目的とするプログラムもあります。
全国国公立大学・薬学部「高度医療人キャリア形成教育研究推進プログラム」
http://www0.phs.osaka-u.ac.jp/koudosendouteki/overview/greeting.html
大学(薬学部)の独自性をアピールするアドバンスト教育
アンケートの回答【薬学部の取組みをみる】を見ても、各大学のアドバンスト教育には特色があります。
大阪大学が中心になって進める「高度医療人キャリア形成教育研究推進プログラム」が機能して、国公立大学のアドバンスト教育は充実しているようです。
例えば、長崎大学のアドバンスト教育には、「6年次には「高次臨床実務実習Ⅱ」を開講し、1週間の離島実習と、大学病院で1~2日間、各専門診療科において診療実務実習を行っている」とあります。
https://yakugaku-u.jp/questionnaire/nagasaki-attempt/
「薬学部の取組みを見る」の「6年制薬学科の特徴」でも「高学年では高次臨床実務実習として,大学病院の内科系や専門診療科及び離島での実習を取り入れている。」と特徴をアピールしています。
実習施設は明記されていませんが、「大学病院」とは長崎大学病院のことだと思われます。
離島が日本で最も多い長崎県。しかも5年次に実務実習で習得した知識をベースにさらに高度な臨床実習を取り入れており、各診療科での実習は充実したものになると期待できます。
このようなことから、薬学アドバンスト教育は、臨床実習が中心になると考えられます
これから、薬系進学アンケートの各項目について、何を聞こうとしているのか紹介していきます。大学選びの参考にしてください。